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答え探し

純粋に、真剣に野球に関わっている方達からしたら
めっちゃくちゃ邪道なんですけどね^^;。私の野球の見方なんて。

何試合目かな
中継を見ながら泣いたのは…

昨日の山商-佐賀北の再試合

山商が力尽きていくのを
それでも選手達が気持ち切らさないでいるのを
ぐっと拳に力を入れて見ていた…

8回裏の攻撃 8点ビハインド。
ツーアウトから代打でコールされたのは主将の奥村くん。
常にベンチの最前列に立って グランドに声を上げていた。
アップで映し出されるその姿は
常にグランドの選手たちを真剣にみつめていた。
ピンチの伝令にはいつもマウンドに走り…。

その奥村くんがコールされた。代打に。
8回裏の攻撃 8点ビハインド。

ピッチャーに向かって戦いを挑み
そして大きな大きな空振りを三つ 三球三振…

ただそれだけ。
それだけなのに、涙がボロボロとこぼれて止まらなかった。

 

奥村くん。
私は彼のことは何も知らない。
脚光を浴びる中井くんのことは朧気ながら知っていても
彼のことは何も知らない。

たった24イニングの中継を見ただけ。
たった数時間なんだけど。彼の姿を見たのはほんの数分なんだろうけれど。

でもその姿が薄っぺらな背景からは生み出されないことだけは
私にもわかる。

 


一月ほど前、バッテリー (角川文庫) の作者あさのあつこさんが
中日新聞のインタビューで語っていた言葉。
レギュラーになれなかった選手たち、そしてスタンドの選手たち

彼らは、マウンドや打席の選手たちには分からない感情をかみしめていたはずです。

真剣に野球に向かい合えば向かい合うほど、誰かを傷つけたり、
自分が傷ついたりする。さわやかで美しいだけじゃないからこそ、
野球は魅力的なのです。
 2007/07/20 中日新聞夕刊「あの人に迫る」 より

 

そしてドラゴンズ堂上兄が代打サヨナラスリーランを打った翌日の新聞で
落合監督が語っていたことば。 

若手が結果を出したのは自信になるが、代打を送られたやつが
悔しい思いをしないといけない。
自信と悔しさの両方がないと、チームは成り立たない

 2007/08/12 中日新聞より



私たちは野球を通して光と陰を見てるのかな?
いや、そんな明確な線引きのあるものじゃない。
もっと入り組んだもっともっと複雑なもの。

でも強く強く惹きつけられるもの。

よくわからない。まだまだ「なぜか野球」の答え探しの旅が続きそうです。


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野球浪人

kuronekoさん、
とても重い内容ですね。
指導者をしていても、自分がどういう方向を向くべきか
悩むところでした。

コメントができる内容ではないので、
足跡だけ。
by 野球浪人 (2007-08-18 00:27) 

kuroneko

野球浪人さん こんばんは
昨秋の東海大会で4番だったあるチームの選手は
センバツでは控えの選手となって、でも代打で活躍しました。
でもこの夏にはメンバーにさえ入っていませんでした。
ショックでもあり、でも
その部内競争を勝ち抜いた選手たちであるからこそ
この強さなのだと納得もしています。
願うのはその自信なり、悔しさが彼らの力になること
それしかありませんね。

以前にも書いたことがあるのですが
高校野球を経験した知り合いは野球を憎んでいます。
ある程度の強豪の控え投手というポジションにありながら…

本人の問題と言ってしまえばそれまでなのですが
そうはなって欲しくない。

指導なさる方たちにはもちろん強いチームを作っていただきたいし
そんな選手を出さないようにしていただきたいなぁ なんて
野球好きおばさんは思ってたりしてます。

野球浪人さん 頑張ってくださいね!
野球浪人さんが指導なさる日を心待ちにしてます^^
その時はこっそりでもお教えくださいね。応援しちゃいます^^
by kuroneko (2007-08-18 20:20) 

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