吉原知子さん
私、自慢できることは数少ないんですけど
一つ自慢します(笑)
「ねぇねぇ、あのさ~後ろ姿が吉原知子さんに似てるね~」
「え~~っ?ほんと~?まぢで~っ?えへっ…そう?」
たぶん、にやけてたと思います(笑)その時。
だってあの吉原知子さんと後ろ姿とはいえ似てるなんて(笑)
まぁ、言ってくれたのは一人きりですし、4年も前のことですしw
前から見たら似てもにつかないし
なによりも中身が全く違う…
吉原知子さん。アテネオリンピック全日本女子バレーの主将。
私はバレーボールにも疎く、テレビで中継をしていたらたまに見るくらい。
そんな私だけど、彼女の闘う姿と姿勢は心に深く焼き付いている。
勝つことに貪欲。
チームの雰囲気が負に傾きそうなときにも、
仁王のように立ちはだかり、叫びそれを阻止していた。
昨日、たまたま見ていたNHKの「ようこそ先輩」
たった二日間。母校の小学校で子供達に「何か」を伝える。
吉原さんはバレーボールに模したゲームで伝えようとする。
最初はコート内でも突っ立ってゲームを傍観していた子供達
「何が足りないんだと思う?何が必要なんだと思う?」
自分たちで考えさせる。
「声をかける」
「そうだね~。声をかけよう」
気のないアタックが相手コートにふわっと返る。
「それでいいの?
一つ目、二つ目とつないでくれた気持ちがこもってるボールだよ。
『頼む!つないでっ!』『頼む!決めてっ!』って気持ちがこもってるんだよ。
その気持ちをこめなくちゃ!」
「今、アタックを決めた人。一人で喜んでたけど、どう?
みんなでつないだボールだよ?みんなで喜ばないの?」
子供達はチームの得点をハイタッチで喜び合うように。
するとチームのもつモチベーションがみるみる上がっていく。チームが一つになる。
私、実はバレーボールを見ていて「な~んであんなにハイタッチばっかしてんだ?」
って疑念を持ってたんだけれど、子供達が一瞬で変わった姿を見て
「すごい。必要なことだったんだ。チームがあんなに変わるんだ」
って認識を新たに…。
子供達は自主的に作戦ミーティングを開き、練習をし
目の色が変わっていく。そして
「勝ちにこだわってゲームしよう」
吉原さんの言葉をもらってトーナメントの試合。
子供達は最初の姿からは想像も出来ないほど生き生きとプレーする。
ナイスプレーが出る。声を掛け合い、喜び合い、
そして負ければ悔しくて泣く子も…。
「どう?負けたときの気持ちはどう?」
「悔しい。勝ちたかった。もっと練習しようと思った」
「そうだよね。それに負けた人の気持ちが分かるよね。
声をかけてあげることも出来るよね」
あらためて思った。吉原知子さん “真に強い女性”
勝ちにいく。勝ちにこだわり
そして負けたことをおろそかにせず
人の気持ちをなおざりにしない…。
あぁ、いい番組を見せてもらった。
私の人生。何かに勝とうとは思っていないけれど
『負』はそのまま道ばたに置き去りにしてきた気がする。
それでいてその『負』をいいわけにしている。
後ろ姿だけでなく、少し彼女に近づきたい。 そう思った。
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